特集

コレクターズ vol.11「わたしの、リングコレクション」

ひとつ、ふたつ、と集めるうち、気づけばたくさんの数に囲まれて暮らしている。人にはそれぞれそんな「何気ないコレクション」がある気がします。今回は、いつも同僚のコレクションを紹介している編集長の中前が、アクセサリーの中でも特別に思い入れの深い「リングコレクション」を紹介したいと思います。並べてみると、こんなにたくさん。

気づけば増えているコレクション


小さいころ、わたしが夢中で集めていたもの。それは、「セボンスター」(カバヤ食品)という玩具菓子のおまけ。キラキラと光る大ぶりのプラスチック製アクセサリーたちに心を奪われ、ひとつひとつコレクションを増やしては、惚れ惚れとため息をついていました。
並べているだけでは飽き足らず、ペンダントを自分で指輪やブローチに改造したことも。

10代の頃は、背伸びをして華奢なリングに憧れもしましたが、それからずいぶんと大人になった今、わたしが大好きなのはやっぱり「大ぶり」のアクセサリーたち。

特にリングは、指に通して眺めているだけで、みるみるご機嫌になる自分を感じます。
・「クリスタルドロップス」さんの「シャム レッド

手もとに華やかさとインパクト

社会人になったばかりの頃は、「リング」になにか特別な意味合いも感じていて、自分へのご褒美として奮発するときや、記念日に贈ってもらうもの、だと考えていたところもありました。しかし今では「自分を上機嫌にするために手を飾るもの」として、高級なブランドのものよりも「見たことがない!」「ほかにはない!」というデザインとの出会いを日頃からたのしんでいます。

・「kuni」さんの「ヴィンテージカラフルボタン
・「あん」さんの「桜瑪瑙のリング
・「あん」さんの「シャボン玉ガラスのリング

minneでいちばん購入するのも、やっぱりリング。カーテン越しの陽にかざしては、「いいなあ」「素敵だなあ」と眺めています。

・「you.」さんの「氷のボタニカルmixリング

さらに大ぶりなものたち。立派な石にしか見えないKAMIZAさんの美しいリングは、なんと木製。サイズは大きいですが付け心地はとても軽いので重宝しています。
逆に、パーツを選んであんさんにオーダーさせてもらったリングは、水晶なのでとっても重い(笑)。パソコンで原稿を書く仕事が多いため「今日つけていると、困ったことになるぞ」と、自分でもわかっているのですが、このデザインが好きで好きで、ついついやっぱり身につけてしまうほどのお気に入りです。
・「KAMIZA」さんの「木の石ころ指輪|shinkai
・「あん」さんの「水晶とパールのリング」

旅先での出会い


旅先でも、ついついリングをさがしてしまうのがクセに。このメディアでも何度かご紹介している、福岡のマテリアルショップ「Dua」では、立ち寄る度たくさんのリングにひと目惚れしてしまうので困ったものです。左の4つは仕事で福岡に訪れた際に購入したもの。
右のタッセルリングは、横浜の中華街で数百円で購入したものですが、ピングとゴールドの組み合わせといい、タッセルの揺れ方といい。本当にお気に入りで、ずいぶんと永く愛用しています。


旅先から戻って、「コレクション」としてケースに加えるのもまた、最高にうれしい瞬間です。

シーンを選ばない優等生リング


わたしのコレクションの中でも、めずらしくシーンを選ばず身につけられるのが、この4つ(笑)。左奥の細身のリングは、誕生日でもなんでもない日に突然、友人が贈ってくれたもので、「どうして?」と尋ねると、「そういう気分」と言ってくれたのが、すごくうれしくてよく覚えています。

ひとつひとつがきらきらと輝いて、今日もわたしをたのしませてくれる大切なコレクションになっています。

見せるより、見つめるもの


なかなか思うように外出が叶わない今も、原稿を打ち込み続ける手もとのリングとネイルは、わたしに力を与えてくれます。リングはきっとわたしにとって、ネックレスやピアスのように「見せるもの」ではなく、「わたしが見るもの」なのかもしれません。

リングのおかげで、今日もわたしはとっても上機嫌です。

める
minneとお買いものが大好きなライター。息をするようにお金を使ってしまう。アイスコーヒーを飲まないと眠ってしまう。
取材・文 / 中前結花  撮影 / 真田英幸

【連載】コレクターズ